top of page

Aug. 8th, 2020

春から小学1年生になった息子

重いランドセルを背負って心細げに登校していたかと思えば、もう夏休みです

さみしいなぁ〜早く夏休みが終わればいいのに…夏休み初日から呟く息子

充実した1学期を過ごせたようでなにより

ずいぶん頼もしくなりました

 

入学準備に用意した鉛筆や筆箱、鉛筆削り

揃った道具を前にして感慨に浸る自分がいました

遠い昔ながらも覚えている自分が一年生の時の持ち物

両親から用意してもらったものを息子にも用意できたんだなぁ…としみじみ眺めながら、自分が両親と同じ立場にあることがとても不思議でくすぐったい 心地でした

仕事、結婚、育児の経験を経た今も、中身は中学生の頃からほとんど変わらないまま

こころの拠り所である両親の前では幾つになってもこどもです

 

大学入学と同時に親元を離れるまでの18年間

期間にすると短いけれど、心と身体の急激な変化を伴う成長過程は、親と子、どちらにとっても生涯のうちの特別な時間だと感じます

 

時計の針といえばなかなか進まないものだった子供の頃の記憶、考えてみれば待ち遠しい時間に対して抱いていた印象かもしれないな…

時間に追われている時の針は見るたび場所を変えていて、あまりの速さに思わず2度見してしまうほどです

 

1日の過ごし方が課題となる夏休み

息子が過ごす時間、私が過ごす時間

時間の流れ方が大きく違うことを心に留めて、暑い夏を共に過ごしたいと思っています

 

慌ただしく過ぎた1日の終わりに眠っている息子を眺めて、ほっとする自分と心配になる自分

君との今日1日はこれでよかったのかな?

どんどん終わっていく今日一日

この先の限りある時間について思いを巡らす今日この頃です

 

仕事をする、ご飯を作る、整理して片付ける、息子と遊ぶ、工作する・製作する…

どれも大切な生活の一部で、どれも好きで譲れないこと

全部やりたい!が本音です

とは言え、緊張したりプレッシャーを感じたりすると余裕がなくなる私

そんな時は判断も冴えず、もろもろが後ろ倒しに…

焦れば焦るほど空回りして、何のために何をしているのかが分からなくなってしまいます

 

自分には何が出来る?

本当は何がしたい?

迷走気味の自分に自問自答

ややこしいことは抜きにしてどんどん削ぎ落としていくと、最後に残るのは“喜ばせたい"という思いでした

何事においても''これきっと喜んでくれる!それだけが自分の原動力です

"これ”を思いついたらもうドキドキして嬉しくてじっとしていられません

相手の顔がふわっと軽くなったらそれだけで大満足

喜んでくれたこと、役に立てたことが嬉しくて、またにんまり

たくさん喜ばせてたくさん喜べる毎日を生きていきたいな

 

小さなカップアイスを少し食べては蓋をして冷凍庫へ戻すを繰り返し、何回も何日⁉︎にも分けて食べる息子

これ、ちっともケチケチしているわけではなくて、限りがあること(次のアイスがない‼︎)を愉しむ、彼らしいユーモアのある遊びです

 

大は小を兼ねるに助けられることもあるけれど、往々にして余分にある時より限りがある時の方がその後の展開が面白かったり、意外な発展があったりと、状況に豊かさを感じます

 

小さな自宅兼職場の限られた場所に、一年生になる息子の場所をどう準備すかについては夫婦で話し合いました

新生活の様子が想定できる事とまだできない事

前もって準備し過ぎても機能しなければ窮屈な思いをするだけ

まずは新しく増える道具やランドセルを戻す彼の拠点を用意することにしました

せっかく拠点にするのなら1番番使いやすい場所でなくちゃ!

"ここ”と決めたのは書類が並ぶ棚の一角でした

その棚の物を別の場所へ移動するために、まずはその移動先の物を整理することからスタートです

何やら大移動が始まって、いつもの場所が息子の場所へと転換

そうやって出来た過程もまた、特別な事だと感じてくれたようです

空いている場所に追加して増やすのではなく、減らして入れ替える選択

図らずも住まいが循環するというおまけの効果がありました

住まいも家族の成長に合わせて新陳代謝です

 

家のトイレをまじまじと眺めながら、この位の大きさがあればあれもこれも出来そう!と、夢を膨らませて話す息子 

そうそう、そのくらいの空間を君に用意していきたいと思っていたところだよ

用途を超えて空間を捉える想像力と、自分にフィットするサイズ感を知っている君!

そのバランスの良さに嬉しくなる母です

 

君が家族会議に参加する日もそう遠くはなさそう

三人寄れば文殊の知恵

楽しみに待ってるよ

始めての夏休みはもう中盤

さあ行こう!

お楽しみはこれから

text by わきもとえつこ

Sep. 28th, 2020

「なんか顔がかわったね…」

キャンプ2日目の夜、5歳の息子からかけられた言葉です

泳ぎ疲れて寝つけず、湖畔の月明かりの下でまじまじと顔を見合わせた時でした

自然に口からこぼれ出た言葉に動揺しつつも、思い当たる容姿の変化は自虐的なものばかり…

いつにもまして疲れ顔?むくんでる?シワが増えた?

慌てて返したのは「どうなった?おばぁちゃんになった?」なんてつまらない言葉

 

返ってきた言葉はひと言

「よくなった!」とにっこり

ひやー、これには参りました

昨日まではどう見えていたのかな…

確かに気分は軽やか、遊び疲れた身体は逆に心地いいくらい

君にはしっかり見えているんだね

 

コロナ自粛からの数ヶ月、仕事が立て込んだ事も相まって小さな自宅兼仕事場での家族の過ごし方については思い悩みました

仕事の時間、子供との時間

どちらも大切にしたいのに、24時間みっちり同じ場所で過ごすとなるとバランスの取りようもない

何をするにも余計に時間がかかって、停滞する仕事に焦るばかり

そんな窮屈な気分の毎日に、大した無理も言わず、父と母の様子をみては陽気にヘンテコな歌と踊りで笑わせてくれる息子

ストレスを抱えていたのは大人だけじゃないね…

仕事に目処がつき何とかキャンプに行けるかも!そう思えたのは前日の夜でした

あのまま家で過ごしていたら、ダラダラして疲れが取れないままだったろうな…

休息は必要、だけど何が心身を休める手段になるかはその時次第

今回のキャンプ決行は大正解でした

ジリジリする太陽を浴びて元気回復

弱ったら陽を浴びる…生き物の鉄則ですね

 

隙あらば座りたくなる重いお尻を持ち上げて、さぁもう一丁行こう!と走って泳いで、たくさん笑った3日間

様々な場面で頼もしくなった息子の姿に出会えました

 

キャンプから戻って日が経ちましたが、コロナウイルス感染症は感染拡大が続いています

誰もが初めての経験、分からないことだらけ

否応ない事が沢山あって、否応ないなりに受け入れてきたこれまでの日々

生活や仕事への影響も大きく、日に日に弱っていく自分がいました

流れのままに受け身でいてはまた同じことの繰り返し

意識して切り替える必要がありそうです

 

乗り越えたい課題は山積み

立ち向かっていくからこそ飛び越えられる高さがあると信じて挑んでみます

『望むところだ、もう一丁行こう!』

何度でも立ち上がるヒーローのように(ヒーロー像が古いな…笑)タァ〜ッ‼︎

 

前のめりに楽しむ事を思い出した夏休み

共に疲労困ぱいのなか、ここぞとキャンプへ連れ出してくれた夫に感謝です

text by わきもとえつこ

2020年は空気を読まない!やってみます

Jan. 7th, 2020

先日息子が5歳になりました

初めて向き合う子育てに悪戦苦闘しながらも、振り返ってみればあっという間の5年間

大きくなったなぁ…

早くも親離れの時を想像して少し寂しくなる今日この頃です

 

用があってもなくても、思いつくまま『かぁかー』と呼びかけられる毎日

相手の機嫌や状況なんてお構いなし

前進あるのみ!の愚直さに呆れながらも毎度根負け…

臆せず全力で向かってくる相手にはそうそう敵いません

こっちも負けてはいられぬと、呼ばれるからには必ず返事

自分の気分にかかわらず、はいと答えると決めています

 

それと少し似ているなと感じるのが通販CM

テレビ番組の合間に突如始まり、これまで頭の片隅にもなかった商品を熱心に紹介する

こっちは買うつもりないですよ…と必要以上に身構えているのに、ものの数分であーだこーだと言いたくなっちゃう

無関心にさざ波を立てれば成果は十分

もしかして身構える時点でもう乗せられていたの?

身構えた分だけ気持ちの振れ幅も大きくなります

 

好印象でもその逆でも、まずは相手に引っ掛からないと始まらない、揺さぶらないと残らない

相手の反応に怯まず猪突猛進

2020年は空気を読まない!やってみます

 

こどもと一緒に過ごしていると、つまらないことに囚われている自分を反省することがあります

彼らはうらやましく自由

やってみたいことがとめどなく溢れ、好奇心でいっぱい

この先様々な経験を積んでも縮こまらず伸びやかに育ってほしいものです

 

その自由の塊にルールを与えるのが大人の役目

自分の下す判断がこどもにとってのルールブックになる…何とも責任重大です

 

自分にできることは?と自問自答

今のところの答えとして3つを意識するよう心がけています

1つ、面倒だから…の判断をしないこと

2つ、人目を気にした判断をしないこと

3つ、キャンプをしている時の判断と比べてみること

 

キャンプをして過ごす時間は、やるべき事がシンプルで明快

明るくなったら目を覚まし、お腹が空いたらご飯の支度

多少の汚れは気にしない、だって外で過ごしてるんだから

 

 

ただ炎を眺めていられるのも大きな醍醐味

細かい事が気にならず、いつもより気持ちが大らか

何からも追われず、ありのままの心地

だからキャンプが好きなんだな

 

人と共に生きるからにはルールは必要、節度も大切

縛りつけるルールではなく、自由を知るためのルールを与えられるよう、答えを出していきたいな

 

一日一生、一日一笑

今日も息を切らして全力疾走

まだまだ走りますよー!

text by わきもとえつこ

無いものも選択肢…

Sep 27th, 2019

中古マンションをフルリノベーションした自宅

住みはじめてもうすぐ10年になります

10年ひと昔…確かに様々な時間を過ごしてきました

コーヒーをこぼしたシミ

重いものを落とした凹み

その都度慌てて、ちょっと落ち込み、手当した過程

そんな傷や思いをひっくるめて、風合いは増していくようです

その感じが掴めてきた今日この頃

時間の経過と共に、よりリラックスして過ごしています

 

建物が長い年月をかけて醸し出す空気感

多くの人がいい味と表現する質感

いい味になるまでの過程は、大切に扱われてきた日々の積み重ね

そこにはたっぷりの愛情が染み込んでいます

"良いものを長く使う"とは

長く使いたいから大事に扱うという事ではないかな

愛情のある立ち居振る舞いは、周囲に心地よく伝わります

 

エイジング加工なる言葉があるほど一足飛びに手に入る質感

ありとあらゆるものが商品として購入出来る世の中

あるものの中から選ぶのは難しくない

息子には無いものを選ぶ選択肢があることを知っていてほしい

 

時々息子と一緒に図書館でウルトラマンのDVDをみます

どれも40年以上前に作られた年代物

CGやアニメーションはなく特撮というのかな?の映像

内容も唐突だったり、子ども番組なのに子どもには分かりにくい表現もある

販売促進用の派手な変身シーンもない

でもね、息子の様子を見てるとそんなの関係ないみたい

ドキドキしながら一心に見守る

きっと40年前の子どもたちも同じように画面に釘付けになっていたんだろうなー

不親切でも、粗削りでも、そこには'驚かせてやりたい'楽しませてやりたい'が純粋に詰まっている

ヘンテコな怪獣にも愛情を感じる

いい時代だなぁ

 

あの頃は良かった…じゃないけど、建築業界でも同じこと

早い、安い、手間いらずの既製品が普及する以前の建物は、隣り合う塀、庇、窓、どこも同じでない

ひとつひとつ"作る"のが当たり前の時代

 

 

 

職人さんそれぞれの手仕事

年月を経た今も、やはりそこが愛らしい

 

理科室にあったタネなし果物のポスター写真

幼心に、こんなスイカがあればもっと早く沢山食べられるのに…とウキウキしながら想像したものです

研究者さん頑張って!と、願った幼き日

それが今やタネなし果物は近所のスーパーで手に入る存在

とっても手軽で食べやすい

でもね、それはタネをよける煩わしさを知っていてこその喜び

「タネなし最高〜!」とヘラヘラ笑いあって食べたいな

 

過程があるから、新しい展開がある

それがどんどん繋がっていくんだね

 

そうそう、最近の私といえば

普段通りにお茶碗を構えたら、あらら…ごはん粒にピントが合ってないじゃない

何度見たって同じ、少し離すと見えてくる

えーっ何で〜!とごはん粒に訴えてみるも反応なし

いつも通りの夕飯時、老眼を直視した衝撃的瞬間でした…

寂しすぎるーと嘆いたお米との関係もまだまだ序の口

もともと視力がいい分、加速度的に不便さに直面している毎日です

 

これもまた過程

年齢を重ねいい味を出す途中過程

いたわり、補いながら、楽しんで行きまっしょい!

text by わきもとえつこ

視点を変えながら目を凝らしてみれば…

Jun 22nd, 2019

ひっつき虫(草)、君はこうやってズボンにひっついていたのか

あらっ、そこの三角君もひっつき虫なの?

'つぼみって剥いてみるとやっぱり中には花が待機してるのねー

'カメムシってこんなにカッコいいフォルムだったんだ

 

長らく雑草とひとくくりに呼んできた植物

近寄らずに目をそらしてきた虫、爬虫類

4歳の息子に視点を合わせて目を凝らせば、その一つ一つの面白さに驚かされます

 

私のズボンのポケット

右を探ればガサガサ

左にはじゃりじゃり

中身を机の上に掴み出すと、砂まじりの草花、枝、種、石、羽、輪ゴム、ネジ、何かの蓋?

これ、息子がその日様々な場所で収穫した品々です

 

幼稚園のお迎えでは、顔を見合せるなりまず収穫物の受け渡し

彼のポケットに入りきらず下駄箱に並べていた品を私のポケットに預かります

時には、園で出されたおやつのかけらを残しておいてくれて、収穫物のいっぱい入ったポケットから大事そうに出してきてくれることも

"それホントに食べ物?と物体を見て戸惑いながらも、喜んでパクッといただきます

'食べさせたい'という気持ちがしっかり伝わる、まっすぐ届く

大事な事は何か、いつも直球で気付かされます

 

落ち葉1枚を取り合って喧嘩になる子供たち

喧嘩仲裁のため、代わりになるものはないかと大人も必死

落ち葉が一瞬にして宝物に変わります

どこにでもあるような葉っぱ、石ころ

だけど…確かに同じものはひとつとない一点もの

自分だけが見出した価値

泣いて怒って奪ってでも欲しいもの

揺ぎない姿勢には周りを動かす力がある

見習わないとなぁ…

 

大切に持って帰った収穫物がその後どうなっているかというと

一部は家に飾りつつ、ほとんどはベランダに置いてある缶に放り込まれてそのまま

家に持って帰ればそれで満足な様子で、それまでの執着がウソのようにあっさりと手放してしまいます

持って帰ってどう使う?何になる?と、大人はつい意味を求めたくなるけれど持って帰れば安心

彼にとってこの家が拠点だって事

それだけで十分すぎる答えなんだな

 

 

 

収穫は毎日の事なので、洗濯前のポケット確認は怠りませんが、おっと‼後ろポケットはノーマークだった…と洗濯後にギョッとすることも

まぁその後何だか笑えるから幸せなことです

 

草っ原に広がるピーピー豆、剥いてみると美味しそう~食べてみようか

少し前まではなかった展開

もっと自由に

もっとリラックスして

答えが広がるって面白いもんだね

 

 

追記

ちなみに塩ゆでしたピーピー豆のお味はというと…

美味しそうな見た目とは裏腹に、プリッと立派なお豆はしゅわ~っと頬骨が吊り上がる感じ

誰かと同時に食べれば顔の反応が同じで笑えます

味わうなら薄い房がおすすめ!

text by わきもとえつこ

あわよくば、君の記憶の片隅に…

Jan 14th, 2019

姪っ子が3人おりまして、うまい具合に誕生日が約4ヶ月サイクルで巡ってきます

彼女たちが生まれて以来、私の一方的な製作欲と使命感を持って、毎回誕生日プレゼントを手作りしています

それは工作だったり、手芸だったり、映像だったり

 

三人三様、好みもそれぞれ

くすっと笑うツボも違う

それに、毎回一つ歳を重ねるごとにツボの位置も変化する

『今年の彼女に届くものは?』と自分に課して、誕生日が近づくと夜な夜な構想がはじまります

 

届けたいものを閃いたら、思いつくまままっしぐら

できる範囲で考えないから、初挑戦もしばしば

作るからには完成度を高めたい!と、試作・調整も欠かせません

独りよがりにならないよう、俯瞰した視点も重要

完成しても、"よし、行ってらっしゃい"と思えなければ作り変えます

縁のなかった裁縫にだって果敢に挑戦

見よう見まねの自己流で、型紙を設計してフォーマルワンピースが縫えるまでになりました

 

1番年上の姪は今年成人式を迎え、私の誕生日製作も20年目となりました

更に4年前からは息子の誕生日も加わって、サイクルもよりタイトになっています

 

息子に贈るプレゼントについては夫と相談

今更ながら誕生日プレゼント作りを何故やっているのか?を考える機会にもなりました

それまではね、作りたいから作ってたんです

何故作りたいかなんて考えもしなかった(笑)

単独で動く事と、2人で動く事の違い

やりたいなら相手を説得する必要がある

まずは自分自身の想いを整理

苦手ながらも言葉にする大切さ

だからクリアになることがある

 

手作りってちょっと重いよな…とか、普段は色々考えすぎて結局動けないタイプ

相手が姪をいいことに、一方的に愛を届けています

分かったのは、結局自分のために作っているということ

おめでとうを祝って動いた時間を自分自身が実感したい、そして必ず喜ばせたい

あわよくば、君の記憶の片隅にも残ればいいな

 

相手が姪なら、誕生日に願うものを贈るのは私の役割ではないと割り切れるものの、息子となると悩みます

基本的にオモチャを買い与えないと決めている分、お誕生日くらいは友達が持っているようなオモチャも欲しいだろうなぁ〜と、心も揺らぐ

 

 

 

ジレンマを持ちつつ話し合った結果、やはり誕生日は手作りの品を贈る事に

この一年間を思い起こして、今年の彼に響くものを話し合う

構想して、準備して、試作して、分業する

夫婦ふたりで作って迎える、ひとつ増えたお祝いの日

 

そして…

彼の欲しいものはクリスマスに贈ろう

願うものはサンタさんから届くという答え

昨年のクリスマスは大成功でした

サンタさんを信じてくれる間は、これでいくつもり

だからと言うわけではないけど、急がずゆっくり大きくなってね


 
text by わきもとえつこ 

細部に宿る… (と言うほどでもない…)

Oct 20th, 2018

日々消費する日用品、食料品
身の回りでこれほど購入回数の多いものはないですよね
私は少なくなってきたら買い足すタイプ
多めにストックがあると、つい余分に使ってしまうし、何より管理が単純明快
買い足すのと使い切るの、さぁどっちが早い?みたいなギリギリの攻防の時には、大事に大事に使ってなんとか間に合わせる
まぁそれはそれで、健全な気がしています

我が家の商品選定は、値段や商品自体の質もさることながら、些細な事をきっかけに心を掴まれ、コレ!と決めているケースが多くあります

それは 見つけた!という喜びだったり
なるほど!という感心だったり
やられた!という潔さだったり

種類も価格も多種多様の中、愛着を持ってコレ!と決まっていると、無駄に迷わなくて助かります

例えば牛乳
牛乳パックの注ぎ口の反対側を開くと、奥に小さく"リサイクルありがとう"の文字
まさに、リサイクルの為に開いた時にだけ目にする場所、そこが心憎い
こちらこそ、そう言ってもらえると日の目を見た気分です…と独り言
ここ数年で多くの牛乳パックに記されるようになったけど、見つけた当初は嬉しくてせっせせっせとリサイクル
すっかり心を鷲掴み

例えば紅茶
仕事中に飲む飲み物は、アイスでもホットでも紅茶が多くて、そんな時はやっぱりティーバッグが便利です
ティーバッグの紙の個包装って、毎回あけては捨てるだけ
それに一般的なティーバッグは、茶葉の量が多くて一回で捨てるにはもったいない気がするのに、取り置いた2杯目はあまり美味しくない
そこで選んでるのが、リプトン ピュア&シンプルティー
個包装されていない分、厳選された茶葉を使用している上に、茶葉の量がちょうどいい1杯分!
答えの出し方がシンプルで合理的

例えばボックスティッシュ
私にとって身の回りの物は〈あるべき場所にある物が、居心地良さそうにしている〉状態が理想的
ティッシュだって、使いやすい場所にポンと置いてある方がいい
ただ、花だったり星だったりの箱の模様が好みでないし、カバーを掛けるのもちょっと違う
そんなこんなで選んでいるのが、ネピアプレミアムソフトティッシュ
真ん中にどーんと、ネピアライン
ティッシュ箱の模様として、紙の老舗ネピアのサインなら納得
堂々としていて好印象

心を掴まれるきっかけは様々だけど、共通しているのは気が利いていること
商品とそれを使う消費者への配慮、そこへのアプローチにハッと気がついて、出た答えに共感する
ちょうどいい加減だから心地よくすんなり入ってくる
絶妙のバランス

あ、家づくりも同じだな…と、ことばにしてみて気がついた今日この頃です

text by わきもとえつこ 

プロセスがあるからこそ...

Jul 11th, 2018

西宮市が運営するリサイクルプラザへ行ってきました
目的は子供用自転車の物色
親子3人、自転車を探しに行こう!と意気揚々と向かいました

リサイクルプラザは処理センターへ運ばれた不用品の中からまだ使えそうなものを展示しているところ
必要なものがあれば手続きして持って帰れるんだけど、何より注目すべきはそこで修理ができること
特に自転車については修理工房コーナーが設けられていて、ストックされている様々な部品や工具を使って作業することが出来る

まだ使えそうなものとは言っても誰かの元では不用になった品
子供用自転車なんかは日々酷使され続け、もう悔いなし!と不用品になったのが想像できる姿
サイズを確かめる為にまたいでみるもパンクして動かないし、なんか部品も外れそう
さすがに息子も『新しいのがいい…』とぽつり

彼サイズの目ぼしい自転車があるにはあったけどパンクはもとよりタイヤも溝がないほどすり減っている
タイヤを交換するだけでも結構な分解が必要そうで、やっぱり難易度高いかな…と、とにかく係の方に相談
素人にもできますか?
すると、あっさり『できますよ』のひと言
ストック棚から14インチのタイヤ2本を用意してくれて指示されるがままに分解したり、チューブを外したり
なんともこの作業が楽しかった
もともと工具好きの息子くんは子供用軍手をはめて大奮闘
息子が途中から先生と呼び始めた係の人も、子供が作業することを面倒がらずに待ってくれて彼に向いていそうな作業を指示してくれる
修理が進むにつれて自分の自転車という実感が湧いてきたようです
清掃を済ませて晴れてmy自転車となりました

そのあと自転車屋さんで補助輪とベルだけ買い足して取付
毎日自転車ドライブを楽しんでいます

この自転車良かったね、と息子
だって自分で作ったもんね、と私
自転車に乗ると一度は口にする会話

プロセスって大事だな

text by わきもとえつこ

白ごはん好き一家

Jun 1st, 2018

我が家のお米の好みは、ひと粒ずつしっかりとした食感があり、鼻に抜ける甘みのあるタイプ

おいしく育ったお米を、せっかくだからよりおいしく頂こう!と炊飯環境を見直して以来、その日の分をその都度精米して、土鍋をガスにかけて炊いています
土鍋と言っても炊飯用土鍋(長谷園のかまどさん)
土鍋炊きの味わいを火加減いらずで楽しむことが出来る優れものです

同じお米でも毎日炊きあがりが違うんですよね
食べた瞬間、目が輝くほど抜群においしい時もあれば、まぁまぁな時もある
蓋を開けて、ふっくらとして艶があり、かに穴がぽこぽこ開いていれば、うん、今日は間違いなし!と、にんまり
ごはんが美味しく炊けた日は、それだけで1日が報われた気分になります

目が輝くほどだった日のお米支度を思い起こして、浸水時間が良かったのかしら?水の量がよかったのかしら?
ああかしら…こうかしら…と毎度あれこれ試し、あぁこの感じね!と、少し掴んだ頃には季節が変わりはじめ、気温や水温が変わってきてまたふりだし
だからと言って、水温まで計るのは何か違う気がして、一線を引いています

私は小さい頃から白ごはん好きで、母が炊くごはんはいつもおいしかった
母にごはん炊きの理屈なんかきっと無い
忙しい毎日を切り盛りしながら、肌で覚えた感覚、当たり前の動き
私もそこを目指していきたいな
白ごはんお母さんへの道のりはまだまだ長そうです

実はこんな我が家の炊飯事情にも陰りが見える時期がありました…
息子が生まれて育児中心の時間が必要になり、その合間での仕事と家事
とてもとても貴重になった時間の使い方

今時の炊飯器はコツが無くてもすごく美味しく炊けるらしい…とか、やっぱり予約で炊けると助かるなぁ…とか
そそられつつも悩みに悩んで買えないうちに、時間の流れが安定してきたことで、やっぱり"かまどさん"続行!となりました
更には、白ごはん消費量に伴い"かまどさん2合炊き用"から"3合炊き用"にサイズアップ
多く炊く方が、よりおいしい気がします

2合炊き用は、炊き込みご飯用に配置替え
これまた季節のごはんには欠かせない存在です

text by わきもとえつこ

その前にちょっと前置き

Apr 26th, 2018 

春から息子が3年保育に通いはじめました
これから時々、少し出来た余裕の時間をつかって、日々考えていることや伝えたいことなど、あれこれと綴っていきます

*その前にちょっと前置き
大学を卒業してからLTS設計を開設するまでの約10年間、個人経営の設計事務所に勤めていました
設計事務所ってね、わりと体力勝負の職場なんです
休日返上で仕事をして、徹夜して、仲間と徹夜明けトークをしながら次の日が始まる…みたいな
実際のところ仕事に追われるし、やってもやっても終わらない
客観的にみるとひどい職場環境なんだけど、当の本人は責任を担ってやり遂げていく妙な充実感で、エンドレスに仕事を続けてしまう…といった具合
これ、大学時代からどっぷり染み込んだ感覚です

LTS設計の開設は、図らずもそのどっぷりと染み込んだ感覚を切り替える分岐点となりました
夫婦ふたりで仕事をするようになり、職場と住居を兼ねる生活が始まると、早速話し合いが必要になったのは『ごはん』のこと
もともとお互いに料理を作るのは好きな方で、仕事の隙間ながらも出来るだけ家でご飯を作って食べることを大事にしてきたんだけど、家族で同僚となると、朝、昼、晩、三食一緒
別々の職場に勤めていた頃は、がむしゃらに仕事をする合間にモニターを睨みながら何かを食べていた感じ
それがふたり一緒となると
お腹が空く時間になれば仕事にキリをつけ、テーブルに向かい合って座る
どうせなら温かいものが食べたいし、旬のものも外せない
それよりなにより炊きたての美味しい白ごはんが食べたいよ〜

下準備・作る・食べる・片付ける
これまでの仕事中には無かった余分の時間を確保しなければ…
って、ん?
実働時間は減ったけど、仕事の成果は変わってなくない?
その上、何だか暮らしの質が向上してる

ふたりともが共通して持っている気質
《何事もやるなら本気で!》
2人揃うとやっぱりそっちに向かいます
だってその方が面白いこと知ってるもん

普段の生活を本気で愉しむことが、私たちの住宅設計へのアプローチのようです
一事が万事こんな感じで、LTS設計は毎日を過ごしています


text by わきもとえつこ

タイトルについて

Apr 26th, 2018 

言わずもがな
河井寛次郎さんの名言をいただきました
『暮らしが仕事 仕事が暮らし』

bottom of page